【読書記録】この恋は世界でいちばん美しい雨 宇山佳佑
こんばんは!
今日はとっても素敵な本を読んだので紹介をしたいと思います。
この恋は世界でいちばん美しい雨
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本屋さんで表紙の美しさに惹かれて購入しました。
目次
あらすじ
フリーで建築家として働く誠とカフェで働く日菜。レインドロップスというカフェで出会い、二人は雨の日に恋に落ちた。海辺の古民家で質素ながらも幸せな同棲生活を送っていた二人。しかしある雨の日、バイク事故で瀕死の重症を負ってしまう。
目が覚めると、そこには案内人と名乗る喪服姿の人がたっていて、二人が瀕死であること、奇跡の対象者に選ばれたことを告げられる。
ライフシェアリングという奇跡を与えられた二人。二人で二十年の余命を授かり生き返ることになるが、命を奪い合う生活は二人が思っている以上に苛酷で切ない日々のはじまりであった。終わりの決まっている、二人が選ぶ未来とは…。
感想
限られた命を奪い合いながら生きるという現実的にはあり得ないお話ですが、自分が幸せになることが相手を苦しめてしまうという日菜の苦悩や命が減り大切にしたい相手を傷つけてしまう誠の苦悩どちらも共感できて、涙なしには読めない作品でした。
最後に二人がした選択は相手の幸せを願った強い思いからの行動だけど、二人で幸せになる道があって欲しかった…。
周りの人の温かさ、二人を思ってかけてくれる言葉にも涙がこぼれました。
心に響いた台詞
生き方に迷っていた誠へのセリフ
「命とは、人が持つなにものにも代えがたい唯一無二のものだ。だけどそれは人を動かすエネルギーに過ぎない。その命をどう使うかが本当の価値だ。」
「好きな人と一緒に生きてゆくためには、たったふたつの言葉しかいらないんだよ。ごめんねと、ありがとうだ。」
まとめ
大切な人と明日を迎えられることに感謝をして生きていきたいと改めて感じることのできる素敵な作品でした。
慌ただしい日々の中でつい忘れがちになるけれど、大切な人にごめんねとありがとうを忘れずに伝えながら生きていきたい。
悲しいけど、暖かい。そんな気持ちにさせてくれる本です。おすすめです^^
ご覧いただきありがとうございました^^