あわせの休日

休日日記、読書記録、ワーキングマタニティーライフを気ままに

【読書記録】はるか 宿野かほる

 

こんばんは!

 

読了した本の紹介をしたいと思います。

 

『はるか』

宿野かほる

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宿野かほるさんといえば、大どんでん返しで有名な作家さんですよね。

 

前作『ルビンの壺が割れた』では最後の一言ですべてがひっくり返るような感覚を感じました…! そのため、2作目も読んでみることに。

1作目はこちら↓

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簡単なあらすじと感想を紹介したいと思います^^

 

目次

 

簡単なあらすじ

賢人は田舎町に暮らす少年。ある10歳の夏の日、海岸で見慣れない一人の少女と出会う。少女の名前は「はるか」。二人は恋に落ちた。

親の都合で、青春時代を一緒に過ごすことはできなかったが、大人になり、二人は奇跡的な出会いを果たし結婚をする。幸せな結婚生活を送っていたが、その生活は長くは続かなかった。

時が経ち、はるかとの別れを乗り越え、人工知能の研究者として夢であった会話のできるAIの開発に邁進していた賢人。賢人が作り出したAI「HAL-CA」。いつしか「HAL-CA」との会話にのめり込んでいく賢人。機械と人間は共存できるのか。最後に待ち受ける衝撃とは…。

 

感想

読みやすく1時間半ほどで、読み終わりました。

中盤以降はテンポもよく、続きが気になりノンストップで読み進めました!

 

はじめは少年少女の爽やかな恋の話から始まるものの、徐々に賢人とはるかの愛の深さに狂気を感じるようになりました。

 

純粋故の狂気なのかもしれない。

愛は盲目というし、二人の世界に浸れることは幸せかもしれないけれど、生きていく中でパートナーとだけの世界で生きていくことは現実の世界では難しい。

 

宿野さんの本は人間の人間らしさや欲の表現がリアルで生々しく描かれており、AIとわかっていながらも、どんどんのめりこんでいく賢人の様子がかなりリアルに描かれており、怖くなりました。

 

現在のAIの技術の進歩は凄まじく、亡き人をAIで蘇らせるということが可能になる日も近いのかもしれません。

しかしそこにいるのは故人なのか、機械なのか。

故人が蘇った時、その人が大切な人であればある程、私たちは冷静さを欠いてしまうだろう。

人間の理性が勝つのか、機械との世界に飲み込まれてしまうのか。

 

最後の1行に、なんとも言えない気持ち悪さを感じました。

 

大どんでん返しが売りの作家さんの作品ですが、個人的には今回はあまり大どんでん返し感は感じず。

ただただ気味悪さが残りました(笑)

 

大どんでん返し感でいけばやはり1作目の方が衝撃でした。

ミステリー好きには特に1作目の方がおすすめかと思います。

 

ご覧いただき、ありがとうございました^^