おはようございます☀
今日は読了した本の紹介をしたいと思います!
『兇人邸の殺人』
今村昌弘
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屍人荘の殺人、魔眼の筐の殺人に続くシリーズ3作目です!
帯に書かれている、『入ったは最後、姿を見ることは二度とない。』という言葉が示すように今回も絶望的なクローズドサークルの中で事件が起こります…!
今回はネタばれなしでの感想となるので、よかったら最後までご覧ください^^
目次
《登場人物》
剣崎比留子:事件を引き寄せるという体質をもつ美少女。剣崎家のご令嬢で、これまでいくつもの事件解決に尽力しており、警察にもパイプを持つ。神紅大学2回生、ミステリ愛好会会員。
葉村譲:神紅大学1回生、ミステリ愛好会会長。ミステリ好きの少年で、比留子の事件解決のサポートをする。
(成島御一行)
成島陶次:成島IMS西日本社長
裏井:成島の秘書
成島が雇った傭兵たち:
ボス、アウル、アリ、チャーリー、コーチマン、マリア
グエン:馬越ドリームシティ従業員
(兇人邸の住人)
不木玄助:研究者
雑賀、阿波根:兇人邸の使用人
(兇人邸への侵入者)
剛力京:フリーライター
《あらすじ》
会社の利益のために斑目機関の研究資料を手に入れたい成島に誘われ、廃墟テーマパークに聳え立つ「兇人邸」を訪れることになった比留子と葉村。
従業員のグエンによると、このテーマパークでは従業員の失踪が続いており、失踪の共通点は失踪前夜に兇人邸に呼び出されていたことだった。呼び出されたら最後、翌日から姿を見ることは無くなったという。
兇人邸に隠された秘密とは。
比留子たちに襲い掛かる新たな試練、そして二人は無事に兇人邸から脱出できるのか。
《感想》
今作も面白かったです!
絶望的なクローズドサークルの中で怒る複数の殺人。
異形の存在に加え、人間離れした力を持つもの、殺人を犯すもの、精神的・時間的なリミット、色んなものに迫られながらも、絶体絶命の状況下で冷静に事件を解決していく比留子さんはさすがでした…!
葉村くんと比留子さん、互いが互いを守りたいが故に強くも弱くもなってしまう心の葛藤も伝わってきました。
登場人物それぞれの抱える背景や設定もしっかり作りこまれており、物語に吸い込まれるようにあっという間に読んでしまいました。
時間や地形が複雑に絡む中で解き明かされているトリックはあっぱれで、どうなるのかなとドキドキハラハラしながら最後まで楽しむことができました!
まだまだ続きそうな終わり方だったので次作も楽しみです(*^^*)
ご覧いただきありがとうございました^^